感覚過敏とは、文字通り感覚が通常より過敏なことです。
「普通って何?」となってしまいますが、「多くの人が気にならないことでも気になってしまう」という感じです。
目次
感覚過敏があるとの指摘
感覚過敏や感覚鈍麻(感覚が鈍い)で調べると、発達障害のサイトにたどり着くことが多いです。
しかし、調べた限りでは、発達障害がなくても感覚過敏がある人がいるようでした。
最近、知人に「感覚過敏があるのではないか」と指摘されました。
母に「感覚過敏があると思う?」と聞いたら、「感覚過敏がある」と言われました。
感覚過敏について調べるにつれて、自分の中のもやもやが少しずつほぐれていきました。
そして、今まで苦しかったことの説明がつくような気がしました。
今の私がどんな感じなのか、メモがてら書いておきます。
ただし、感覚は数値化できません。
自分の“普通”を書くのはなかなか難しいです。
指摘されて気付くものです。
なので、抜けている部分もあります。
感覚は一部かぶる部分があると思うので、曖昧な分け方をしています。
また、一部潔癖症なのか感覚過敏なのか怪しい部分があるけど、それも一応書いておくことにしました。
感覚鈍麻については、今のところ思い当たる節が無いので省略します。
視覚
光沢のある金属が苦手
柄のあるものはだいたい苦手、細かい柄だと目がちかちかする
タイル張りの道を歩くと、平衡感覚がおかしくなるので苦手
昔はよく乗り物酔いしていた
聴覚
騒がしい場所が苦手(私が不登校となった原因の一つ)
今住んでいる家の窓ガラスは全てペアガラスだが、自室にいても母の車のエンジン音が分かるときがある
部屋のドアの開閉音が気になる
壁に設置された電気のスイッチのON/OFFの音が気になる
自宅で、隣の部屋の話し声が気になる
紙を破く音が苦手
大声や大きな物音が苦手
嗅覚
車のタイヤ交換の際、一時的に玄関ルームにタイヤを置くのだが、硫黄のにおいが鼻につく(タイヤに硫黄が使われている)
化粧品のにおいが苦手
触覚
くすぐったがり屋で、自分で自分をくすぐってもくすぐったい
鼻緒が当たる部分が痛くてくすぐったいため、鼻緒付きの履物が履けない
裸足で風呂場の洗い場に立つのがつらい
化粧が苦手
塗り薬を塗ることはできるが、日焼け止めが苦手
かぶれやすい
紙を爪でひっかく感じが嫌
味覚
食べ物ではないが、歯磨き粉特有の味が苦手
偏食がひどい
煮物が苦手
同じ食べ物でも、調理法によって苦手になる
例えば、サラダに添えるキュウリやキュウリスティックは苦手だが、漬物や薄くスライスされたキュウリ、加熱されたキュウリは食べられる
そもそも果物は特別好まないが(好きレベルは普通)、生の果物が苦手なことが多い
なので、ドレッシングを付けたり、サラダと一緒に食べる
対処法として行っていること
避けられるものは、極力避けています。
例えば、わざわざにおいを嗅ぎに行く必要はないですね。
持ち物も、光沢が少ない加工をした金属を使っているものや、無地のものを選ぶなどすれば良いです。
タイル張りの階段を通るときは、手すり付近を歩きます。
手すりがあるため、転倒防止になります。
それに、手すり付近には、階段に線状の黄色の印があることが多いです。
黄色の印のおかげで、どこからが段差なのか非常に分かりやすいです。
余計なことが気にならないよう、音楽を聴きながら作業を行うこともあります。
時と場合によりけりですが、外の音が聞こえる程度の音量で音楽を聴きながら歩く、誰かと一緒ならその人と話す、などです。
ある感覚だけが研ぎ澄まされないよう、気を紛らわせます。
視力や聴力、嗅覚について
視力は、はっきり言って悪いです。
裸眼でパソコン作業ができません。
聴力も、中学生頃からずっと耳鳴りがあるため、正常範囲内ではあるものの、耳鳴りの音の高さの部分だけ聴力が低く出ます。
気圧の変化には弱い方で、ドライブ中、だいたいの場合で同乗者よりも先に耳がおかしくなります。
アレルギー性鼻炎もちなので、鼻炎もちではない人よりも鼻が利かない(はず)です。
進学先は化学系かつ工学系
高校卒業後に進学したのは、化学系の学校です。
実験では色んな薬品を使いました。
水酸化ナトリウム、硫酸をよく使った記憶があります。
薬品のにおいはどうなのかと聞かれたら、そこまで気にならなかったです。
むしろ、実験室のうるささの方が気になりました。
やっとスタートに立った
感覚過敏については、自分でもよく分からない部分が多いです。
自分で気付いていない部分も、まだ多いと思います。
苦手な対象の共通点が見えてくると、他人に説明しやすいです。
感覚過敏だと分かったのは、ゴールではなくスタートに過ぎません。